発達障害ライフ

発達障害当事者が体験や得た知識を書いていきます

雇用の選択肢、クローズとオープンとは

発達障害当事者の就労はクローズ(障害があると告知せず隠して一般枠で働く)とオープン(障害を会社に告知して、理解と配慮を受けながら障害者枠で働く)があります。

 

それぞれのメリットとデメリットを挙げると、

 

クローズのメリット
・同僚に発達障害があるとバレにくい、偏見の目で見られずに済む。
・一般枠なので給料が人並みにもらえる。
・選択できる職の種類が多い。

 

クローズのデメリット
・健常者と同じレベルのスキルを要求されるため、発達障害の弱点(ミスが多い、動作が鈍い、コミュニケーション力が低い等)を許容されない。
・そのため、いくら真面目に仕事をしても不真面目なダメ社員のレッテルを貼られてしまう。
・結果、最低の評価をされいつまでたっても昇進昇給が見込めなかったり、最悪クビにされてしまう。

 

オープンのメリット
・障害の難点を配慮してもらえたり、心無い仕打ちを受けたりしにくい。
・会社側に国から大きな支援金が出るため、会社側にも利益が発生する。
・通院のために休むことを悪くとられにくいため、通院が必要な時に安心して休める。

 

オープンのデメリット
・一般枠に比べて選択できる職種が少ない。
・一般枠より給料が安い仕事がほとんど。
・よほど能力が高くないと昇進昇給はあまり見込めない。
・戦力として期待されていないので、あまりやりがいのある仕事をまわされにくい。

 

おおよその傾向を書きましたが、それぞれこういった違いがありますので、ご自身の症状の度合いや、二次障害・環境においてどちらが良いか考え選択すると良いでしょう。


オープンの場合、障害者雇用での雇用なので、障害者手帳を取得しておく必要があります。障害者雇用は事務補助などの仕事がほとんどですが、プログラマーの求人もたまにあります。プログラミングのスキルを持っている場合は障害者雇用プログラマーの道を進むのも手段としてあります。プログラマーは事務補助よりはもらえる給料が多いようです。