発達障害ライフ

発達障害当事者が体験や得た知識を書いていきます

発達障害当事者の人間関係について

コミュニケーション力や様々な特性の問題から、家族・友人・恋人・学校・社会など全ての人間関係で苦労するのですが、当然ながら多くの人間は発達障害がどういうものなのか詳しくないですし、理解できる人や理解しようとしてくれる人も限られてきます。

 

そのため、当事者は自身で工夫や改善を試みるしかないわけですが、
それでも中々に上手くいかない現実があります。

 

 

前の記事でコミュニケーションの項目にて工夫や改善のことは書きましたが、可能な限り試行錯誤しても当事者個人でできる工夫改善の努力には限界があり、やはり一番は理解ある人と一緒に生きることが安心です。


福祉関係の人や、発達障害のコミュニティの関係者なら理解ある人も多めですし、知り合いに発達障害を打ち明けても嫌わないでいてくれそうな人がいれば話してみるのも手です。

 

 

孤独を好むアスペルガーの特性が強かったり、望まずして孤立して一人で生きることになる人もいます。


しかし、発達障害の特性を抱えたまま、支えてくれる人がいない状態で一人で生きるのは、常人とは比べ物にならないほどかなり大変な生き方になりますし、茨の道を覚悟しましょう。

 

 

そのようなわけで、せめて一人は信頼し合える友人かパートナーか家族が欲しい所ですが、同じ障害を持つ者でないと理解が難しい特性が多くあるため、健常者相手だとカサンドラになりやすく、同類同士の場合はお互いが障害の事をちゃんと把握していないとぶつかり合いになってしまいますので、理論上は「自身の発達障害をよく理解している当事者同士」で性格の合う人が相性は良いです。


健常者でも、寛大で聞く耳を持ち、理解ある優しい人ならば支えになりうるでしょう。

 

発達障害者専用の婚活サイトもあるので、それを利用してみるのも手でしょう。

発達障害の方のための婚活・恋活サイト「マリネ」

 

 

プライベートはそのような深く狭くの理解者が最低一人いればだいぶ助かるのですが、学校や会社などの外部ではそうはいきません。
現場での偉い権限を持つ人やリーダー格の人が発達障害に理解ある人なら良いのですが、案外そういう人は少ないもので、厳しい現実があります。


障害者就労支援センターに依頼してジョブコーチをつけてもらったり、福祉の支援の人に仲介に入ってもらったり、どうしても対人がうまくいかなければ、経営を勉強して起業を目指したり在宅ワークを考えてみるのもありです。


もしくは就労継続支援A型の事業所で働くというのも選択肢としてあります。地域の障害者就労支援センターやハローワークで相談するとどの事業所でどんなことを具体的にやっているのか詳細を教えてもらえます。一般就労よりも時間が短く、障害の程度に合わせた業務をもらえます。最低賃金が保証されており、1ヶ月で7万円ほどの収入になります。

 

 

尚、地域によっては発達障害当事者同士の交流の場や店がありますので、抵抗がなければ積極的に参加してみるのをオススメします。


東京ならば、Neccoカフェやブラッツなどの発達障害当事者のためのお店があります。関西の方面にも似た趣旨のお店がありますし、当事者の会社すらあります。


また、mixiなどでは当事者同士の情報交換のためのオフ会もありますので、グーグルなどで検索してみると良いでしょう。


ツイッターハッシュタグ( # ←コレ)で #発達障害 で検索し、当事者同士での繋がりを作って情報交換したり友達になるのも良いです。

 

 

コミュニケーションが苦手な発達障害にとって、待っているだけでは人間関係はできません。
可能な範囲でこうした行動をして自ら人の繋がりを求めないと、どんどん孤立してしまうのです。
話しかけるのが苦手でも、SNSでプロフに発達障害のことを書いておけば、話しかけるのが好きなタイプの当事者が声をかけてくれることもあるので、そういった形での発信をすることも有効です。

 

 

願わくば、当事者の方がそれぞれ一人ぼっちにならないよう
少しでも救われる人間関係を築けることを望みます。